基本理念(療育目標)
- 個人を尊重します。(一人一人にあった療育方針)
- 健やかな成長と生きがいを追求します。
- 保護者との信頼関係を大切にします。
- 地域社会への参加や交流を積極的に行います。
あけぼの学園 概要
あけぼの学園は、重い心身障害のある就学前の乳幼児のための「児童発達支援事業(親子通園)」、及び18歳以上の成人のための 「生活介護事業」、さらに、「日中一時支援事業」を 「社会福祉法人 全国重症心身障害児(者)を守る会」が運営している通園施設です。
(1)定 員
25名(児童発達支援 5名 / 生活介護 20名)
※ 日中一時支援 4名
(2)利用時間
①通園 月曜日から金曜日の10時~15時
②日中一時支援 月曜日から金曜日 9時~17時
※新型コロナウイルス感染拡大防止・予防のため、支援内容や時間等に変更や縮小があります。
昭和39年 | 「全国重症心身障害児(者)を守る会」を発足。重症児者に関する福祉・医療・教育の向上を図るための「親の会活動」 |
昭和41年 | 社会福祉法人格を取得 |
昭和42年 | 重症心身障害児施設が「児童福祉法」に規定される |
昭和44年 | 重症心身障害児療育相談センター建設 |
昭和45年 | 肢体不自由児通園事業(母子通園事業)として東京都より受託。「あけぼの学園」 |
令和 2年 | 創立50周年を迎える |
あけぼの学園の特徴
- 全国重症心身障害児(者)を守る会(親の会)との連携による安定的かつ継続的に施設(事業)運営を行っている。
- 保育士・児童指導員の療育スタッフ及び看護師・理学療法士の医療スタッフ等の連携により、「安心安全」「権利擁護の遵守」を最優先にし、「たのしみの時間と場所」を目指した療育支援を行っている。
- 幼児グループは、創設以来、「親子通園」の形態を維持し、子どもの支援を通じて、保護者に寄り添い、親子で共に育つきっかけや経験となる支援(共感共育)を行っている。
- 利用者を中心に保護者と職員等とが、また、職員同士が「お疲れ様・お互い様・お蔭様」を合言葉に、尊敬と信頼感に基づいた、家庭的な雰囲気を大切にしている。
- 地域に開かれた施設を目指して、見学者や実習生、ボランティア等(コロナ禍で自粛中も)を可能な限り受け入れ、また、地域の小学校等との交流を図ることで、「共生社会の構築」に向けた相互理解(知り合う機会)や広報啓発等に微力ながら貢献したい。
たんぽぽグループ(乳幼児・親子通園)
保護者と共に生活リズムを身につけ、楽しい雰囲気の中で身体的・情緒的発達を促す。
- 療育目標
- 通園を通して生活リズムを身につけ、体力をつける。
- 身体的・情緒的な発達を促し、二次的障害を予防する。
- 様々な活動を経験する中で社会性や豊かな情緒を育てる。
- 保護者と共に充実した療育を考えていく。
- 通園対象・時間など
- 形 態:保護者同伴の通園
- 対 象:0~6歳児まで
- 日 時:平日(月~金)の10:00~14:00
- その他:送迎バス・給食
- 療育活動
- 活動内容:粗大遊具を使った運動(トランポリンなど)や戸外散策など楽器遊びなど、製作、感触あそびなど
- グループ活動:あそびを通して、集団かつ個々の発達促進、親子、また、 子ども同士や保護者同士の交流を図る。
- 全体行事:入園式・秋まつり・クリスマス会・卒園式・音楽鑑賞会など
- 季節活動:花見・豆まき・端午の節句・七夕・新年会・ひな祭など
- 親子・家族支援
- 随時、個別相談に対応する。また、「個別支援計画書」を家族と連携して作成し、 年2回(中間と年度末)経過や評価等を共有する。
- 避難訓練(毎月1回自主訓練及び年1回の消防署員立会いによる訓練)
ゆりグループ(成人)
地域社会で健やかに、充実した日々を過ごし、豊かな生活を送る。
- 療育目標
- 健康で快適な生活
- 身体機能の維持・向上、二次的障害の予防
- 生きがいにつながる変化に富んだ楽しい活動
- 通園対象・時間など
- 形 態:原則、利用者本人のみ(ただし、利用者の身体状況等により保護者同伴を要請)
- 対 象:18歳以上
- 日 時:平日(月~金)の10:00~15:00
- その他:送迎バス・給食
- 療育活動
- 日々の活動:音楽(楽器等)、粗大遊具(トランポリン等)、製作や個別活動など
- 全体行事:入園式・秋まつり・クリスマス会・成人/節目を祝う会・卒園式・音楽鑑賞会など
- 季節活動:花見・七夕・クリスマス、節分、新年会など
- 園外活動:学園周辺の散策や買い物、遠足など
- クラブ活動や季節の活動
- 親子・家族支援
- 年度当初のオリエンテーションや保護者会、個別相談等に適時対応する。また、「個別支援計画書」を家族と連携して作成し、年2回(中間と年度末)経過や評価等を共有する。
※保護者のご希望等に応じて文書での対応とする場合もあります。 - 入浴:希望者に週1回支援する。(男性は火曜日、女性は水曜日)
- 避難訓練(毎月1回自主訓練及び年1回の消防署員立会いによる訓練)
- 年度当初のオリエンテーションや保護者会、個別相談等に適時対応する。また、「個別支援計画書」を家族と連携して作成し、年2回(中間と年度末)経過や評価等を共有する。
一日の流れ
利用者の動き
8:20 | 送迎バスが学園を出発(自宅やその近くまで迎え) |
10:00 | 送迎バスで学園に到着 / 健康チェック・水分摂取など |
10:30 | 朝の会 |
10:45 | 療育活動(体操・楽器・トランポリン等) / 入浴(火曜:男性/水曜:女性) |
11:45 | 昼食(個々に応じた食形態の配慮) / 食後の休憩 |
13:30 | 療育活動・個別活動(クラブ活動) |
14:00 | 身支度・水分摂取 / 帰りの会 ※たんぽぽグループ14時に降園 |
15:00 | 送迎バスで学園を出発(送り) |
新型コロナウイルスの感染拡大防止及び予防等により、療育内容の変更や縮小、中止、お休みなどがあります。
また、感染症拡大に対応する代替サービスとして、パソコンによる「リモート交流会」や「訪問療育」などを相談しながら実施しています。
職員の動き
8:00~ | 早番 |
8:30~8:45 | 朝会議 |
8:45~8:50 | ラジオ体操 |
8:50~10:00 | 療育・医療の準備 |
8:20~10:00 | バス添乗(迎え) |
10:00~12:00 | 療育活動 |
10:00~13:00 | 健康チェック・歯磨き等 |
11:45~13:30 | 昼食・休憩(前後半で交代制) |
13:00~13:30 | 療育(個別活動等) / 記録や帰りの準備など |
15:00~16:30 | バス添乗(送り) |
時間は相談・調整 | (訪問療育) |
16:15~16:30 | 夕会議 |
16:20~17:00 | 記録等の残務整理 / 各会議・掃除消毒等 |
17:00~ | 退社 |
利用者の状況等によりバスは2便制を実施
重症心身障害児療育相談センター(あけぼの学園)配置図
昭和39年:「守る会(親の会)」結成/昭和41年:「社会福祉法人」認可/ 昭和44年:「重症児センター」開設
「診療」「相談」に加え、昭和45年:「療育(あけぼの学園)」の3本柱 (令和2年9月「三宿診療所」閉院)
入園までの流れ
保護者及び行政や関係機関等の皆様:見学や入園相談など、まずはお電話ください。
幼児(0~6歳)親子通園 : 児童発達支援事業
成人(18歳以上) : 生活介護事業
あけぼの学園の課題と方向性 ~変わらないこと・変えていくこと~
概要
昭和45年に東京都の肢体不自由児通園事業として開園した 「あけぼの学園」は、 「重症心身障害児療育相談センター」の3本の柱、「相談」「診療」「療育」から、重度障害のある人の居場所づくり、地域での生活支援の一端として事業を展開してきた。
この間、児童福祉法の改正や障害者総合支援法の施行等により、制度が変革されてきたが、「①個人の尊重」「②保護者の信頼関係」「③地域交流」を療育の基本とし、令和2年に創立50周年を迎えることができた。
今後、これまで「できたこと」「できなかったこと」等を謙虚に振り返る共に、厚生労働省が取りまとめた「障害児通所支援の在り方に関する検討会報告書(令和3年10月20日)」等を踏まえ、社会や時代、地域のニーズ等に基づき、本園の特性を最大限に生かした「変わらないこと」「変えていくこと」、そして「やりたいこと」などに対し、関係機関と連携し具体的かつ真摯に取り組んでいきたい。
全国重症心身障害児(者)を守る会 平成7年にシンボルマークを作りました。 きっかけは、あけぼの学園の卒園児のおじい様が、「孫のためにも、守る会のシンボルマークがあれば、社会に伝わりやすいのでは」とのご厚意からです。 「心」を基本とした当会の運動と、重症心身障害児者のひたむきに生きる姿をシンボルマーク化しました。 ハート形を中心とした躍動的なデザインと、暖かい色合いには、当会をご支援くださる皆様のあたたかい心が込めらています。 | あけぼの学園 創立50周年記念 あけぼの学園の建物のシルエットを中心に、学校や病院、街のシンボル、また、世田谷線などの電車など、地域と共に歩むイメージでデザインしました。 (令和3年) |
(社福)全国重症心身障害児(者)を守る会
あけぼの学園 (生活介護・児童発達支援)
〒154-0005
東京都世田谷区三宿2丁目30ー9
(電話)03-3413-6781
(FAX)03-3413-6919
(E-mail)akebono@xug.biglobe.ne.jp